何のための利益追求か
(asahi.com より)
企業の育児支援、「共働き型」加速
超少子化時代の到来で、企業が子育て支援に向けて労働時間の短縮を広げるなど踏み込んだ対策に動き出した。育児や子供の送り迎えなどのために勤務を短縮したり、在宅勤務を拡大したりするほか、扶養手当を思い切って子供重視に切り替えるといったものだ。夫は年功序列のフルタイム労働、妻は専業主婦というライフスタイルを前提にした雇用制度から、育児と仕事を両立できる環境作りで優秀な人材を確保する方向へと軌道修正が加速している。
日産自動車は子供が小学校に入るまで1日の勤務時間を3時間減らすことを認めてきた。4月からこれを小学3年生修了時まで拡大する。育児・介護休業法は、子供の年齢が3歳未満までの短時間勤務制度の導入を義務づけている。日産は「低学年の児童を狙った犯罪が増え、早く帰宅しないと心配」という声を受けて拡充に踏み切った。
日産は、労働基準法では出産の6週間前から認めている産前休暇を妊娠初期から取れるようにするほか、年10日の育児休暇を学校行事でも取得できるように改める。
松下電工は育児休業の期間中も1日2~3時間だけ会社に出て仕事をすれば残りの4時間ほどについては在宅勤務でOKという制度を始める。子供の年齢にかかわらず、日々の勤務時間を柔軟に設定できる短時間勤務制度なども新設する。
企業が子育て支援に力を入れる背景には、年功序列に代わる成果主義型の人事制度の広がりがある。賃金格差を認める代わりに、多様な働き方を求める声が従業員側に高まった。少子化により、女性が将来の貴重な戦力になるという企業側の思惑も、制度導入に拍車をかけている。
東芝は、配偶者への扶養手当を原則廃止して、子供への手当を最大6倍に増やすことで労使が基本合意した。共働き家庭の増加で、子供への手当増額を希望する社員が増えてきたためだ。
現在の支給額は妻が月々2万円で、第2子までは4200円、第3子からは2500円。新制度では妻への手当を段階的に減らし、11年4月には子供がない場合だけ2500円にする。一方、子供は段階的に引き上げて1人1万5000円に増やす見通しだ。
東芝はすでに、育児休業を法定の最大1年半を超えて3年まで取れる制度を導入している。「人材育成には時間がかかる。制度の工夫で働き続けられるなら、会社にも利点が大きい」(幹部)という。
05年4月施行の次世代育成支援対策推進法は、従業員301人以上の事業者に育児支援策の行動計画の届け出を義務づけている。計画を達成した企業がPRに使える認定制度もある。
ただ、制度があっても職場の認識が足りないと利用されない。上司や同僚の理解を深める試みも始まっている。東京電力は今月1日、女性など多様な人材の活用を目指す「ダイバーシティ推進室」を設けた。英語で「多様化」という意味だが、室長は外資系企業で幹部だった女性を起用。毎年約10人の女性を管理職に登用する計画だ。
(引用ここまで)
育児支援に限らず、政治や行政のリードに加えて、企業独自のアクションが求められています。
企業は他社との差別化のために様々な企業秘密を持っていますが、有効な人事制度についてはどんどん情報公開・情報共有を進めて、社会全体の利益につなげていただきたいものです。
また、記事中にある「育児支援策の行動計画の届け出」ですが、義務を課されていない企業であっても大いに参考になるパンフレットがありますので、お近くの労働局に問い合わせてみてください。
参考
厚生労働省
次世代育成支援対策推進法に基づく一般事業主行動計画について
http://www.mhlw.go.jp/general/seido/koyou/jisedai/
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コメント
はじめまして、オンラインで木のおもちゃと英語の絵本屋さんの『スマイリートイ』の店長をしております、スマイリー杉山と申します。
「スマイリーブログ」の中で次世代育成支援行動計画に関して書きましたのでトラックバックさせていただきました。
企業の届出もほぼ完了していよいよ次のステップということろでしょうか。ただまだ認定を申請しているのは2割台とあまり高くないところが気になります。企業が積極的に認定制度を利用したくなるような仕組みになっていけばいいと思います。
よかったらお店のほうものぞいてみてくださいね。
『スマイリートイ』:http://smiley-toy.com/
投稿: スマイリー杉山 | 2006年2月20日 (月) 20時13分
スマイリー杉山さん
次世代支援対策について企業の取り組みは欠かせませんね。
次元は異なりますが、
夫の育児・家事参加が鍵を握っている気がしています。
ともあれ働くお母さんは頑張っていますね。
投稿: クワバラ | 2006年2月20日 (月) 20時47分
クワバラさん
これからキーを握るのは、男性の意識でしょうね。時代と共に女性を取り巻く環境は、大きく変化してきていますが、男性は、変化していかなければバランスが取れないところに目をつぶってきたような気がします。
意識改革が必要でしょうね。
投稿: スマイリー杉山 | 2006年2月21日 (火) 10時33分